この記事の3ポイント
契約書と関連規程をすべて受け取る
最低保証と条件
収益配分の数字だけで決める
事務所の契約書は、収益配分の数字だけを見ても実際の受取額は分かりません。対象となる売上から、プラットフォーム手数料、制作費、立替金、税の扱い、支払日、明細の確認方法まで、一連のお金の流れとして確認する必要があります。契約書のほかに規程、報酬表、ガイドラインが参照されている場合は、署名前にすべて受け取ります。口頭説明と文面が違えば、書面での修正または回答を求めます。
名前、キャラクター、モデル、ロゴ、SNS、動画、音声、ファンデータの権利者と利用範囲も別々に確認します。契約期間中に使えるだけか、卒業後も実績として紹介できるか、過去動画を残せるか、第三者に再利用される可能性と、その範囲も確かめます。法律上の評価は契約と状況で異なるため、署名を急がず、フリーランス・トラブル110番などの公的な相談窓口や、専門家による最新の案内を利用します。
お金の流れを1件の案件で図にする
例として、広告案件で10万円の売上があった場合、誰が請求し、どの手数料や制作費が引かれ、残額をどの割合で、いつ受け取れるのかを担当者に確認します。最低保証がある場合は、達成条件、対象期間、返還条件を読みます。モデルやレッスンが「無料」と説明されても、退所時の買い取りや報酬からの控除がないかを契約全体で確認します。
活動者が負担する機材、交通、衣装、税務、損害賠償の範囲も抜き出します。高額な違約金や広い損害負担が書かれていても、妥当性を自分だけで断定せず専門家に見せます。支払明細をいつ、どこまで細かく受け取れるか、計算に疑問があるときの問い合わせ期限も確認します。
活動開始の条件より、終了条件を先に確認する
契約期間、自動更新の通知期限、中途解約、活動休止、解除事由、卒業後の競業制限を、実際の日付に当てはめて整理します。退所申請を何か月前に行うか、終了後に活動名やSNSを使えるか、未払い報酬と予約商品の処理を誰が担当するかを確認します。契約終了後も秘密保持やコンテンツの削除義務が続く場合は、期間と対象を具体化します。
署名前に契約内容を確認する手順
- 契約書と関連規程をすべて受け取る
- 報酬の対象売上、控除、支払日を図にする
- 活動義務・禁止事項・損害負担を抜き出す
- 名前、モデル、動画、SNSの権利者を確認する
- 契約終了・更新・競業制限を専門家と確認する
事務所へ確認しておきたい条件
- 最低保証と条件
- 制作費を誰がいつ負担するか
- 卒業後に実績を紹介できるか
契約判断で見落としやすい点
- 収益配分の数字だけで決める
- 別紙規程を読まず署名する
- 質問への口頭回答だけを信じる
よくある質問
契約書を外部に見せてはいけないと言われたら?
守秘義務の範囲を確認します。弁護士など守秘義務を負う専門家に相談できるかを含め、署名前に確認します。
著作権が事務所側でも問題ありませんか?
一律に問題とは限りませんが、活動中に使える範囲と契約終了後の名前・モデル・過去動画の扱いを理解して判断します。






